[2011.10.31]
レースにエントリーして練習にも熱が入っている女性ランナーも多いことでしょう。
レース本番の季節を快適に走り続ける秘訣は、
貧血予防と自律神経の乱れを起こさないことも大切ですね。
特に女性の場合は生理周期によってホルモンバランスが大きく変わるため、
ホルモンに左右される自律神経の変動も男性よりもグンと大きいのです。
しかも体調が低下していると、自律神経がその低下を補おうと活発化し、
体温調節や気持ちの起伏をなだらかにしようと積極的に働きますが、
自律神経の働きだけでは補いきれない状態になると、
ホルモンバランスはさらに乱れ、
立ちくらみや動機、倦怠感などの状態に悩まされるようになってしまうのです。
これが自律神経の乱れによる症状ですね。思い当たる方はいらっしゃいますか?
自律神経が乱れている時は、思い切って長い休みを取ってみましょう。
自律神経が乱れたまま走っていると故障しやすくなります。
故障してから気付くのでは、体へのダメージが大きすぎますので、
そうならないうちに自分で休む日を適度に設け、
体を休ませるようにするのです。
睡眠時間を夜10時には寝る日を1週間に1~2度設けるのも大変有効です。
また、走りの楽しみ方を広げるために、
走る事以外のもので楽しみ方を見つけることも大切です。
広い視野を保つことができますので、
自律神経への負担が軽くなり、
ホルモンバランスも整えやすくなると言われています。
幾末永く走り続けられるように、快適な体作りを進めていきましょう。
また、鉄欠乏症による貧血も女性にはポピュラーな症状ですね。
改善するには、毎日摂っている食事が最も効果的な改善法になります。
理想的には、食事栄養バランスガイドのように、
1日350gの緑黄色野菜や、
主食、主菜、副菜、乳製品、果物などをバランスよく食べることですが、
現実的にはなかなかそうはいかないこともあると思います。
偏った食事になった場合には、1日のうちのどこか1回でも良いから、
意識的に足りない食品を補うようにしてみるといいですね。
おススメの「鉄欠乏症貧血を予防するための食品」は、
1、 野菜 にら、ほうれん草、小松菜
2、 海草類 ひじき
ノンへム鉄である野菜・海草類は、ビタミンCと一緒に摂ると体内への吸収率が高まります。
3、 肉・魚類では、レバーや魚。
へム鉄である肉・魚は、体内への吸収率が高い食品です。
基本的には上記のような食品を含んだ食事を摂ることで貧血症状は改善できますが、
それでも改善されないとしたら、食事から鉄分を補っても実際には体内に吸収されていない可能性があります。
このように食事から鉄分を補うことがままならず、明らかに貧血症状が出ている場合には、医療機関で処方された鉄剤を服用することになります。あるいは市販されている鉄分のサプリメントを摂取することもおススメします。サプリメントは、医療機関から処方された鉄剤よりも飲みやすく、副作用が出にくいと言われています。食後に決められた服用量を飲むことで鉄分を補うのにするのも一案ですね。
快適に走り続けるには、毎日のボディケアがとっても大切。キレイなカラダ作りは自分を労りながら続けていきたいですね^^
ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。
自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。