[2014.12.04]
レース直前になるとあれこれ不安がもたげてくる、
そのお気持ち、よーく分かります。
フルマラソンを何回も経験している人でも、よりよいレースをと思うからこそ、
自分に足りないものを探しては、どうしたものかとあぐねてしまう。
ましてや常夏のNAHAマラソン。
暑いのかな? 起伏が厳しい?
と、あれこれ思いがよぎるもの。
けれど、悩むのはご法度。脳が不快の状態ではうまく働かせられず、
反対に、快の状態にすることで脳はフル発揮され、
夢は叶えやすくなると言われているのです。
では、脳はどのようにすれば快になるのでしょうか。
それには、感情が大きく影響します。
いわゆるネガティブ(不安、焦り、恐怖、トラウマ)な思いがある人は、
脳を快にはできません。
反対に、ポジティブ(満たされている感、高揚、幸福感、喜び、期待、感動)
という思いは、脳を快にします。
脳波が示す最も低い波動は、ベータ波。
これは目覚めているときの脳の状態で、恐怖や怒り、緊張、飢えなど
が強くなればなるほど、ベータ波は速くなる傾向があると言われています。
ベータ波の意識状態としては、浅い意識。せかせかした直線的な思考。
緊張すればするほど、意識は浅くなり、ベータ波は速まります。
脳波がそこから少しゆっくりになると、アルファ波となります。
具体的には創造的な活動をしている時や、自然の中で過ごしている時、
リラックスしている時、そして運動している時など。
意識状態としては、心配や不安が減り、心が広くなっている。
精妙な情報に気づける。心の深いところにある記憶や洞察に達することができる。
走っていると、脳波がゆっくりになる、
そう言われてみれば、レース前の状態よりも、
レースを走り出してからのほうが、気持ちが安定している感じ、ありますよね。
さらに脳波が高まると、シータ波になります。これは、夢中で創造活動を行って
いる時や、深い瞑想、時間の感覚が失われ、アイデアやビジョンが次々と現れてくる
時など。ランニングハイ、という深い意識状態の時などは、
このシータ波を発している可能性も高いでしょう。
さらに高まると、とてもゆっくりとした波、デルタ波となります。
深く眠っている時など、時間も空間も感じない時の脳波となります。
このデルタ波はもちろん、脳波はゆっくりになるにしたがって、
有益な科学物質やホルモン物質が体内に発生しています。
エンドルフィン、セロトニン、アセチルコリン、バソプレッシンなど。
若返りホルモンや快楽ホルモンなど、細胞レベルから再生させる体内物質が
多量に発生するのですね。
脳波をゆっくり働かせることで、脳波快の状態になり、
幸福感に包まれやすくなるのです。
レースまでの過ごし方、不安に包まれていては、
せっかくの快ホルモンを発する機会を逃してしまいます。
スタートをワクワク待つ♪この明るい気持ちが、レース成功の秘訣です^^
ちなみに、簡単に脳を快にするメソッドは、呼吸法です。
できれば、1分間に一度の呼気。このような深い呼吸は脳波をリラックスさせ、
アルファ波やシータ波へと誘いますので、ぜひ意識的に呼吸を行って
いただけたら嬉しいです。
そして、NAHAマラソンのコースを走れば、このイベントの成り立ちが見えてきます。
平和祈念公園のある糸満を走ることで、恒久平和を尊び、
市民と一体となれるよう、那覇市のど真ん中を通る。
ジョガーと太陽と、うちなんちゅー、みんなで楽しむお祭り。
それがNAHAマラソンです♪
なんくるないさー
なんとかなるって! 明るい笑顔で走りましょう♪
実は私、(初めて明かしますが)、夏の終わりから11月中旬まで、
全く走れていません。かなりの練習不足です。
そこから残された約3週間、そのうち後半の1週間は休養期になるので、
おおよそ2週間しか走れなかったわけです。これはある意味、私の新しい挑戦でも
あります。脳を快の状態にすることができていれば、フルマラソンを楽しく走れる!
ということを明らかにする挑戦です♪
もちろん完走を目指しますが、
何と言っても、無理は禁物!
出来る限りの力でNAHAを楽しみたいと思います^^
ゼッケンをつけて走るランナーの笑顔が、
沖縄のパワー、そして世界を一つにするパワーにもつながる♪
私はそう信じています。
年に一度のランナーの祭典、そして今年は30周年!!
レースを存分に楽しんでいきましょうね!
ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。
自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。