[2014.11.20]
NAHAマラソン。
ここ数年の完走率は、毎年70%前後。
それよりも以前は50%前後だった頃もあり、完走率がグッと上がっています。
コース変更もその理由の一つ。
折り返し以降にほぼ上りがなくなり、ゴールに向けて起伏が緩やかになりました。
筆者が初めてNAHAを走った20年以上も前は、後半にも心臓破りの上りが続いて、
かなり思い出深いレースになったことを鮮明に覚えています。
個人的にはきつければきついほど、完走できた喜びが大きくなるように思っていて、
内心物足りないかも、なんて思っていたけれどが、去年走って、その思いは
払拭されました。
コースが走りやすくなった分、タイムも更新できるし、
何より、沿道に駆けつけてくれている市民の皆さんの熟練されたサポート体制には、
30年近くの愛情の蓄積を感じられて、NAHAが超人気レースであることを一歩一歩前
に進むたびに実感できます。
こんなに温かい皆さんに守っていただきながら走れるのだから、完走率だって
もっと高くても不思議ではないのですが、それでも70%前後に留まっているのは、
うちなーんちゅの気質もあると思う。なんてったって、NAHAはマラソン大会で
ありながら、市民のお祭りでもあるわけで、お祭り気分で参加してもいい。
それゆえ練習はしないで、ぶっつけ本番でレースに参加する人も少なくない
というから、完走できなくても仕方ない。
折り返し地点となる平和祈念公園は、さながらゴールポイントのような盛り上がりで、
うっかりゴールかと思ってしまうほど。そのワケも、折り返しを目標に走っている人もいるのを承知で、そういった演出をしてくれているよう。
奥武山公園までたどり着ければ、
1度のレースで2回のゴールを超えたような贅沢感^^
毎年気温20℃前後、冬場のレースとはいえ日差しが差し込むと夏のような暑さで、
NAHA完走には、水分補給がレースを成功させるカギとなります。
お祭り気分で走るだけでも十分楽しめるけれど、せっかくならタイムも更新したい
という方には、今から残された時間で、ぜひウオーターローディングを試してほしい。
体内に吸収できる水分を、普段の飲料水の量を1.5倍程度に増やしておく。
走るときの給水をこまめに行うのはもちろん、日常的にお水を飲む習慣をもつことが
大切なのですね。
なかなか飲む量が増やせないという人は、冷え性が原因かも。
平常時の体温が36.5℃以下の方は要注意です。冷えは体内の循環機能を低くするため、
水分吸収も下がります。
言いかえれば、代謝を上げて体内の循環機能を高めれば、水分吸収を高めることが
できるでしょう。そこで、ウオーターローディングと同時に、普段から冷え対策も
したいですね私のイチオシは、火を使わないお灸です。
寝る前に、内側のくるぶしから指3本分ほど上のところにお灸を貼って末端を
温めると、脚のむくみもすっきりとれて、冷えを改善することができます。
冷えをとり、水分を多めにとっておけば、
効率的に水分を体内に循環させることができ、
レース本番で、おなかがお水でぽちゃぽちゃになったりするのを防げますね。
もう一つ気になるのは、後半のスタミナ切れ。スタミナ切れ防止はもちろん大切だけど、
NAHAの場合はボランティアの皆さんから美味しいいスイーツをたくさん頂けるので、
かなり期待していいと思います♡
ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。
自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。