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琉球の自然美


[2013.10.16]

沖縄はその昔、“琉球”と呼ばれていましたね。
琉球と聞くと、心ときめきませんか?

当時の琉球文化は褪せるどころか、
今なお、その独特な文化で多くの人たちを魅了し続けています。
琉球文化というと芸能を思い浮かべることも多いですが、
琉球諸島の独特な地形を生息エリアとする不思議な動物たちもまた、
“琉球”を象徴していると言えるでしょう。

沖縄には天然記念物に指定されるような希少動物がたくさん生息しています。
有名なところでは、イリオモテヤマネコやアオサンゴでしょうか。

カンムリワシも天然記念物に指定されていて、
この渡り鳥のカンムリワシは
その昔はたくさんの数が飛来してきたといいますが、
環境汚染や交通事故などから、その数は激減したそうです。

琉球鹿は、絶滅しました。
私は博物館で化石から復元した姿を見たのですが、
大型犬くらいの大きさでありながら、立派なツノが生えていました。

その小さな体躯から、空に向かって伸びる枝分かれしたツノ!
神秘的な生き物ですよね。
琉球鹿は2万年前にすでに絶滅していて、その原因には、
憶測ですが、当時の私達の祖先様たちの乱獲によるものとも考えられています。

祖先様といえば、1967年前に沖縄県本島で発見された港川人の人骨があります。
およそ2万年前に生息していて、現時点で、人間の全身の骨格や顔面の発掘は、
この沖縄県だけなのです。

ますます沖縄って神秘的なところですよね!

ちなみに、これまでの研究から、
港川人は縄文人(日本人の祖先)によく似ていることから、
日本人は南(沖縄)から渡ってきたと言われていました。

ところが最近の再研究では、
日本人の祖先というよりは、オーストラリア先住民やニューギニアのご先祖様
のほうが近いとか!

沖縄にオーストラリア人のご先祖様…。

ますます神秘的なところですね。

琉球文化に触れたい!
そう思われた方にオススメしたい、沖縄県立博物館!
開館時はいつでも見られる常設展があって、
希少動物や港川人の複製など、
当時の琉球を感じられる文化遺産がたくさんおさめられています。

私は走った後、ゆっくりカフェタイムを楽しむのが大好きなのですが、
沖縄に移住してから、このミュージアムカフェがマイブームです♪
琉球文化の器(画像は読谷焼き)で入れたいただいた沖縄珈琲に、
濃厚なチョコレートケーキ。

優しい時間の中で、自然と共に生きることの大切さを感じています。

皆さんも、沖縄にしかない空間で、
古に思いっきりタイムスリップを楽しんでみてはいかがですか?

■沖縄県立博物館
http://www.museums.pref.okinawa.jp/

モトカリ

モトカリ(本仮屋雅美)

  • ●早稲田大学大学院 健康スポーツ専攻
  • ●ランニングカンパニー・オフィス・モトカリ代表
  • ●陸上専門サイト「strongholds」編集長
  • ●ランニングビューティラボ「Acting runners」所長
  • ●フルマラソン自己ベスト:3時間3分57秒

ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。 自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。

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