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ライフスタイル


[2013.8.15]

この言葉、辞書によると、
「生活の様式、営み方、また、人生観・価値観などを含めた個人の生き方」
との説明が載っていました。

この定義は、そもそもは社会学の分野で使われてきた言葉だそうで、
今はマーケティングの分野で、
消費者の価値観を表すのに用いられているのだとか。

例えば、
昭和時代では経済成長や物的充実思考がメインだった価値観が、
現代では、福祉や社会性、精神的充実思考への移行が見られるのだそうです。

仕事優先だった価値観が、
自分のプライベート(家族との時間や余暇、趣味)へ、
あるいは、ボランティアや環境保護への価値観が強まっている傾向が
見られるのですね。

そう考えてみると、
沖縄は、(もしくは一部の地方)どの時代においても、
プライベートや環境保護への価値観が
ライフスタイルに大きな影響を与え続けているようです。

今は夏、
沖縄の夏といえば夏祭りで見られるエイサー!

あちこちで大太鼓や三線の音が響いてきます。
ご先祖様や亡くなった方を供養する、という意味合いを含めるエイサーは、
うちなんちゅー(沖縄県民)にとって、魂(価値観)そのもの。

本土の盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能で、
各地域の青年会が旧盆の夜に地域内を踊り歩きます。

エイサーの起源は古く、1600年代の念仏踊りがエイサーへと発展した、
あるいは1400年代に遡り「李朝実録」、の中に見られるなど、
幾つもの説を持ちます。

6月から9月までがエイサーシーズンで、那覇のあちこちで様々なイベントが
催されます。

エイサーの見どころは、各青年会が、自分の字(シマ)のエイサーに
誇りを持って魂をこめて踊るところにあります。
仕事や学業よりも優先させるほど、本番に向けた練習は厳しく、
また、これらの活動を通して、地域社会の活性化をも担っているのです

エイサーをひと目見れば、その高揚感や感激を覚えるのも、太鼓の音色や踊りの勇壮さ、若者たちのシマを思う魂の強さが、胸を打つのかもしれません。

時代が変わり、その時代に合わせて価値観が変わっていくものですが、
時を重ねても尚、変わらない普遍的な価値観が流れている、
それが沖縄というところなのですね。

私達のライフスタイルもまた、
一日一日の積重ねから作り上げられています。

あなたが大切にしているものは何でしょうか?
そういった揺るぎない価値観を持った人こそ、
内から感じられる美しいオーラを纏っているのでしょう。

今夏、

生命力にあふれたエイサーの踊りで、
この先の自分のライフスタイルを彩ってみてもいいですね♪

モトカリ

モトカリ(本仮屋雅美)

  • ●早稲田大学大学院 健康スポーツ専攻
  • ●ランニングカンパニー・オフィス・モトカリ代表
  • ●陸上専門サイト「strongholds」編集長
  • ●ランニングビューティラボ「Acting runners」所長
  • ●フルマラソン自己ベスト:3時間3分57秒

ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。 自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。

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