[2013.5.23]
琉球神話の祖女神、アマミキヨが久高島から一番最初に降り立った地として知られる、ヤハラヅカサ。聖地スポット、南城市にあります。
沖縄にはパワースポットがたくさん!
中でも、オススメしたいのは南城市エリアで、
琉球の創世女神「アマミキヨ」が天から離島の久高島に降りてきて、
続いてここ南城市に降臨したと言われる、神秘的なところです。
女性を守護神とする母性原理の精神文化は世界でも稀で、
男性は参拝地への立ち入りを当時は断じて禁じられ、
民俗学的にも重要なエリアとして注目を集め続けています。
女性に神的な力がある、そう信じられてきた琉球王朝時代は、
450年にも及ぶ長い統治の歴史があります。
そんな当時の豊かな国作りにあやかろうと、
今でも参拝者の足が絶えません。
私も南城市の大ファンで、ロング走のコースでは、
那覇市内から首里城を通って、聖地と言われる南城市に向かって走ります。
那覇市から南城市の代表的なパワースポット「ヤハラヅカサ」までは
およそ18キロで、主要道路に沿って走って2時間くらいで到着します。
ヤハラヅカサは、
アマミキヨがニライカナイ(海のはるか彼方にある神々の住む理想郷)
から渡来し、本島で最初に降り立った地であると言われています。
琉球石灰岩で作られた石碑が立ち、満潮時には海中に沈み、
干潮時にだけ拝むことができます。
アマミキヨはここをスタート地点とし、
南城市内に点々と歩を進め、450年にも及ぶ豊かな国作りにつながりました。
スタート地点を重んじるランナーにとっても、
最高に清いパワーをいただけるスポットと言えますね。
沖縄にいらしたら、ぜひ南城市も走っていただけたらと思います。
ちなみに、こういった聖地では参拝のマナーがあります。
最初に、自分の名前を名乗り、見学にきましたと唱え、
敬う気持ちを大切にして、聖地に入ります。
手を清める、あるいは水を含んで体を清めておくことも大切です。
ゴミを出さない、大きな声で話さないなど、公共の場のマナーも大切にしたいですね♪
余談になりますが、60年以上も前のこと、
沖縄の民族文化に深い関心を持った芸術家の岡本太郎氏は、
聖地である久高島を訪れた際、当時は男子禁制だった参拝地に入り、
さらにお墓や棺を開けて写真を撮り、大変な問題になりました。
岡本太郎さんは、興味本位で撮影したわけではなく、
島に根付いている御祖先様を大切に思う儀式を尊び、
余生に伝える作品として残したいと思ったのではないでしょうか。
島民の方々を思うと、決して許されることではないですが、
岡本太郎氏をも魅了した神秘の聖地。
他のどこにもない、特別な風に吹かれてみませんか。
ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。
自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。