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首・肩こりやヒザ痛解消、猫背矯正、二の腕すっきりまでできる方法って?


[2013.4.30]

フルマラソンのトップシーズンも過ぎたこの時期、
フィニッシュの感激を力に、新たなチャレンジに向かって
走り始めている方も多いのではないでしょうか。

フルマラソンを完走できたという喜びは、
体内に快のホルモン(例えばアドレナリンやβエンドリフィン)を大量に
分泌させるため、大きな夢を実現させようという意欲がわきやすいのですね。

レースからのダメージは、完走してから1ヶ月は残ると言われていますが、
それを過ぎた頃には身体はダメージから復活し、体内では毛細血管が新しく発達し、
活性酸素(ダメージ)に負けにくい、若返りの体質に進化するのです。

もちろん、このような美サイクルを生み出すには、
走るだけではなく、レース後にきちんと疲労を抜くことが大切ですが、
残念ながら蓄積疲労を招いてしまう方も多いようです。

この蓄積疲労は、少しずつ溜まっていくため、
自覚症状が出にくく、ついついオーバーワークになってしまう。
特に20歳以上のランナーであれば、トレーニング以上に、
ボディケアに時間をかけることが美サイクルを手に入れるコツ
とも言えるでしょう。

かくいう私も、私も3月の名古屋ウィメンズマラソンを完走してから1ヶ月余り。
レース後、思ったよりも疲労が抜けにくかったので、
走るスピードや距離を軽くし、ストレッチを多めに取り入れるようにしました。

だるい、あるいは、走ってもスピードをあげられない、
などの症状が出ていたら要注意。
また、ヒザや腰などに痛みとなって表れる場合は、
走るのを控えるだけでは症状は治らないので、
ストレッチや、痛みの出ない範囲で筋力トレーニングを行うことが大切です。

ヒザや腰の痛みを和らげる1つの方法として、
オススメはぶら下がり(鉄棒にぶら下がる)があります。

このぶら下がりは背骨と体(主に背中)の筋肉が伸ばされるため、
首・肩こり、猫背の矯正、血流改善、筋力アップに、大きな効果が
期待できます。

背骨は、24個の椎骨(頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個)と仙骨、
さらに尾骨があります。椎骨には椎間板(クッション機能を持つ)、
さらに椎間関節があり、体の様々な動きに対応できるようになっています。

二足歩行を続けるランナーにとって、まさに背中は、要。
この背骨を使い続けている(走る)と、縮んでしまうことがあるのです。
そのため、意識的にぶら下がるという行為で、縮みを解消することが大切
なのです。

意識的に背骨を伸ばすことで、正常な位置に戻すことができるのですね。
また、背骨が伸びることで背中の筋肉(脇)が同時に伸ばされるため、
猫背の矯正、首や肩こりが楽になるのはもちろん、
ヒザの痛みまで和らぐのは、体に生じている「歪み」も同時に矯正
できるからでしょう。

走る前に、できれば1分から2分、
順手と逆手と持ち方を変えて行なってみましょう。
背中すっきり美人になって、これからの季節を快適に走っていきたいですね♪
ちなみに、二の腕の余分なお肉が気になっている、
と言う方こそ、このぶら下がり、オススメします♪



モトカリ

モトカリ(本仮屋雅美)

  • ●早稲田大学大学院 健康スポーツ専攻
  • ●ランニングカンパニー・オフィス・モトカリ代表
  • ●陸上専門サイト「strongholds」編集長
  • ●ランニングビューティラボ「Acting runners」所長
  • ●フルマラソン自己ベスト:3時間3分57秒

ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。 自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。

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