[2013.1.24]
フルマラソンを数ヶ月後に控えた方も多くいらっしゃるのでは?
実は私もレースまで1ヶ月半となり、
限られた時間を大切にしながら、毎日トレーニングに励んでいます。
最近、ランナー仲間のIさんから、
石垣島マラソンで3時間45分を狙いたいのだが、
どうしても35キロ以降に失速してしまうので悩んでいる、
というお話しを聞きました。
後半の失速で考えられる主な要因は、
ずばり、グリコーゲンの枯渇が考えられます。
グリコーゲンの枯渇には、いくつかの原因があります。
1つには、レース前半のオーバーペースによる、肝機能へのダメージです。
これは、後半のペースダウンに直接、影響を与えます。
レースは、30キロまでは我慢の走りと言われるように、
前半は50%の力で走るように、ペースを抑えて走るのが成功の秘訣です。
30キロ以降に力が出せるようになると、
タイムは面白いように短縮されていきますね^^。
他には、エネルギー不足です。
もしも、レース直前までにしっかり糖質やビタミンB1を摂取できていないと、
エネルギー不足に由来する肝機能の低下が著しく起こってしまいます。
これを予防するには、レース5日ほど前から、毎食の食事で、
ごはんや麺類を1.5から2倍に増やすこと。
糖質を摂取することで、蓄積できるグリコーゲンの量を増やしておくのですね。
この時、少量の豚肉や卵などや、酵素を補える果物を一緒に摂れると、
効率的に吸収されます。
また、筋疲労による肝機能の低下の場合もあり、
練習のやり過ぎによる、慢性疲労から起こっています。
レース1週間前はウオーキング程度の運動にして、
レース前日にだけ刺激入れとして、
2、3キロ、少し早めのペースで走るのがベターです。
シティランナーは走り過ぎによって、タイム短縮を阻まれることが多いようです。
レース前は走るのではなく、ストレッチや筋トレなど、
リラックスを主にしてみましょう。
特に強化したいのは背中です。
おススメのメニューは、うつ伏せに寝た状態で、背を反らす、
というベーシックなやり方。
反った状態を長くキープすることで、負荷を高めることができます。
両腕を延ばして反るとき、腕が耳から離れないように、真っ直ぐ伸ばすことで、
背中の真ん中(肩甲骨)あたりを効果的に鍛えることができます。
レースまでの時間を充実して過ごせるのは、
ランナーの特権♪
できることを精一杯、楽しんで取り組んでいきましょうね♪
ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。
自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。