トップ > ビューティコラム > 記憶に残るレース

記憶に残るレース


[2012.12.06]

師走の風物詩とも言える「NAHAマラソン」。
今年は12月2日に開催され、
那覇市のスネと呼ばれる主要道路・国道58号をメインに、
沖縄を走りながら観光できる贅沢なコースを
2万4,333人のランナーがゴールを目指しました。

普段は車で溢れる車道をこの日ばかりはランナーが
埋め尽くす様は圧巻です!

ゴール地点となった奥武山陸上競技場は、
毎年完走者の賑やかな声に包まれます。
今年はあいにくの天気で心配されましたが、
スタートから6時間経過した頃には
雨上がりの沖縄らしい空の色も見られ、
元気なランナーたちの声が聞かれました。

6時間15分の制限時間内に完走したのは、
1万7,657人(男子1万3,693人、女子3,964人)。
悪天候にも関わらず、
完走率は、前大会より1.45ポイントも上回る72.56%でした!

激しい雨粒が落ちるコンディションの中であっても、
ゴールをあきらめずに走り続けたランナーの皆さん、
完走おめでとうございましたm(__)m!!

そして、レース後、空には大きな虹も見られました。

虹が見られる大会と言えばホノルルマラソンなどもありますが、
虹は見ているだけで、厳かな気持ちになれるものですよね。

そもそも虹は、アフリカでは創造母神マウウが最初に創造した
と言われていて、人間や他の動物の創造に何らかの関わりを
持っているとか。創造とは「新しいものを初めてつくり出す」
という意味を持ちますので、虹を見ると神聖な気持ちになるのも
納得です。

また、虹には雨を降らせるという意味もありますね。

次の雨季に備えるため蛇はそれまで暮らしていた
泉や川から、新しい棲み家へと移動します。虹のアーチを
蛇に見たて虹は大地の恵みである、雨をもたらすものと
言われているのですね。

私は過去に走って虹を見ることができたレースは幾つもの
完走したレースの中でも特に記憶に残っています。

人間は、容易に手に入ってしまったものと、創意工夫して
ようやく手に入れたものと比べると、同じものであっても、
苦労して手にしたものを有難く感じるようになっています。

雨の中を走って完走後にようやく見られた青い空と虹が、
記憶に深く刻まれるのは、スタートからゴールまで、
誠心誠意走った人だけが手に入れることのできる美しい
景色なのですね。

そして、これから春までフルマラソンのベストシーズンです!
きっと、虹を見ることのできるレースもあるでしょう。

素敵なマラソン完走で、成功体験をつかんで、
カラダの内側から輝きを放てる女性になりましょうね♪

モトカリ

モトカリ(本仮屋雅美)

  • ●早稲田大学大学院 健康スポーツ専攻
  • ●ランニングカンパニー・オフィス・モトカリ代表
  • ●陸上専門サイト「strongholds」編集長
  • ●ランニングビューティラボ「Acting runners」所長
  • ●フルマラソン自己ベスト:3時間3分57秒

ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。 自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。

バックナンバー

すぽエン公式Facebookページ

「いいね!」を押してご登録ください!

ランナーズインフォメーション研究所
スポーツエントリー