[2012.10.24]
気付けば、季節は深秋。
もうすぐ銀杏並木が黄金色に輝くシーズンですね。
街並みが一気に華やかな色に包まれて、
とくに朝日に輝く銀杏の並木道を走るのは格別な気分になれるものです。
ちなみに黄金色や黄色は金運を呼ぶカラ―としても人気で、
手元においたり、よく目にするとお金の運気を上げるとも言われていますね。
そのせいでしょうか、銀杏並木が色づく頃は何だか意味もなくワクワクする私です^^
沖縄はと言うと、
残念ながら銀杏並木の輝きは見ることができず、
季節の移り変わりが草木からはあまり感じ取ることはできません。
寒暖の差が少ないこともあり、紅葉は見られないのですが、
反対にそのおかげで長期間に渡り、快適な秋ランを楽しむことが
できますね。
沖縄の道路の脇などでは、クワンソウと呼ばれるオレンジ色の花や
鮮やかなピンクのオシロイバナなどが咲いています。
ちなみに、クワンソウは、ユリ科の花で、
沖縄本島の北部のほうでは栽培する農家もあるとか。
それは、琉球王朝時代から薬草として使われていて、
今でも食べる習慣が残っているからだそうです。
走っていると、新鮮な空気や景色の美しさを見ることができ、
ランナーだからこその喜びを日々感じられますね。
けれど、その反面、寒くなると走りたくない、面倒という理由
からどうしても走り続けることができない、
という悩みを持っている方も少なからず、いらっしゃるようです。
このような悩みを持つのは、まだ走り始めて間もない方が圧倒的に多い。
それには、身体がまだ進化しきれていないからかもしれません。
私たち人間の身体は、5,600万年前にチンパンジーの祖先から離れ、
二足歩行を始めたことで飛躍的に進化を遂げました。
こういった人類の進化過程からみても、歩いたり、走ったりすることが、
人間の身体にとても良い刺激を与えていることが分かります。
日々走ることで、筋肉組織は強くしなやかに鍛えられていきます。
筋肉組織は使うことで一時ダメージを受けますが、
そのダメージを生成、再生しようと体内では成長ホルモンが働き始めます。
この成長ホルモンの分泌こそ、人間の身体を退化させず、
進化させるエネルギーになっています。
人生を生涯通して若々しく生きるために、
なくてはならないものなのですね。
反対に足を動かさないことは、退化(老化)に直結してしまいます。
運動をする習慣のない人たちの多くが生活習慣病に脅かされている
ことからも分かりますね。
このように走りの効用を脳が理解することは、
走り続けるための意志を強くさせることにつながるでしょう。
もう一つ、楽しく走り続ける工夫として、最初の3カ月間は1週間に4、5回
走るようにし、なるべく走る頻度を多くすること。
走っている間に、体内にはβエンドルフィンやドーパミンなどの
快のホルモンが分泌しやすくなると言われています。
この両方のホルモンは共に快楽のホルモンとも呼ばれ、
習慣的に走ることで分泌が促されます。
走らないと分泌されないため、枯渇した状態になると、身体は不快と察知し、
放っておいても走らなくてはいられない体質に変わると言われています。
まずはだまされたと思って、週に4回以上、ランニングの時間をもつように
してみてくださいね。
今年の秋は、例年よりもたくさん走って、
道に咲く花の美しさを楽しみたいですね^^
ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。
自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。